【ギター】コードの覚え方のコツは”関連付け”【初心者】
皆さん、こんにちは!
ギタリスト・コンポーザー・ギター講師のイツキです。
今回のテーマは、「ギター初心者へ贈るコードの覚え方のコツ」です。
教則本なんかのコード一覧を初めて見たとき、
「えっ?こんなに覚えるの!?」
って思いませんでしたか?(私は思いました笑)
確かにコードの押さえ方ってたくさんありますよね。
でも、覚え方を工夫すれば真面目にひとつずつ覚えていく必要がなくなるんです。
この記事ではそのコードの覚え方のコツ、”関連付け”について解説していきます!
【関連付け=今までに覚えたコードの形を引用すること】
早速やっていきましょう!
ー例ー
Em(イーマイナー)というコードを覚えているとします。
そして、練習したい曲にAm(エーマイナー)とC(シー)というコードが出てくるので覚えなければならない状況......というのを想定してみてください。
まずはAmを覚えるのですが、コードダイヤグラム(コードの押さえ方が分かる表)でEmとAmを見比べてみると、
中指と薬指が”同じ位置関係で並んでいる”
ということが分かると思います。
つまりAmとは、
Emの中指と薬指をそのままひとつ下の弦へ移して人差し指(と親指)をプラスする
という形になります。
これが、「AmをEmと”関連付け”して覚える」ということです。
こうすることによって、
Am=人差し指:2弦1フレット・中指:4弦2フレット・薬指:3弦2フレット(親指:6弦に触れる)
というように指を一本ずつ覚える必要がなくなります。
これで覚える手間が少し省けましたよね!
”関連付け”とは、「知っているコードフォームから共通している押さえ方を引用してくる」ということなのです。
【漢字を覚える感覚に近い!?】
先程の例ではCというコードも覚えなければならないのですが、同じように関連付けを使えば問題ナシ!
今度は、覚えたてのAmをCと関連付けします。
2つのコードの押さえ方を比べると、
人差し指と中指が”同じ位置を押さえている”
ということに気付きましたか?(親指も同じ位置です)
つまりCとは、
Amの薬指だけを移動させる
という形になるわけです。
このように、Em→Am→C......とコードを関連付けて覚えていくのが初心者の方にはオススメです。
そして......コレ、実は”漢字を覚えるやり方”に近いんですよね。
漢字って最終的には偏(へん)と旁(つくり)に分けて覚えていくと思うんですけど、例えば「地」と「池」の覚え方って
- 也+土偏=地
- 也+三水=池
とか、または
- 池の偏が土偏になると「地」
- 地の偏が三水になると「池」
こんな要領で記憶しているはずです。
どちらの覚え方も、
共通している「也」の隣が何になるか
という考え方になっていて、コードに置き換えると......
AmとCの人差し指と中指が旁で薬指が偏
みたいな感じになります。
コードが何だかとても身近なものに思えてきて肩の力がスッと抜ける気がするので、漢字が好きな方にとってはいい考え方なのかもしれません。
(苦手な方はゴメンナサイ!この部分の記述は忘れましょう笑)
【関連付けのパターンは①位置関係が同じ②位置が同じ、の2種類】
さて、今回は”コードを関連付けで覚える”という内容でした。
まとめていくと、関連付けとは「知っているコードの形から共通している部分を引用してくる」ことを指していて、
- 同じ位置関係にある指
- 同じ位置を押さえている指
これらが引用可能な指の配置のパターンとなります。
ちなみに、この考え方ができるとコードの形を素早く思い出すこともより簡単になります。
コードを何となく覚えている人はひとつの引き出しに全てのコードを突っ込んでいる状態なので目的のコードを見つけるのに時間が掛かりますし、ひとつひとつ完全に分けて覚えている人はひとつの引き出しにつき1コードしか入っていないので目的のコードが入っている引き出しを見つけるのが大変だったりします。
しかし、関連付けを使って覚えていくとひとつの引き出しに関連するコードがまとまって入る状態になるので、引き出しの数を適度に抑えられますし中が散らかることもなくなります。
この記事にて例に挙げたコードはあくまで一例なので、他にも関連付けできるものはたくさんあります。
ぜひ、コードダイヤグラム片手に実践してみてください!!
(本当に片手に持っちゃダメですよ!笑)
ーリンクー