【ギター初心者】チューニングについてのアレコレ【チューナーor音叉?etc.】
皆さん、こんにちは!
ギタリストのイツキです。
今回は「チューニング(調弦・調律etc.)」についてです。
と言っても、チューニングのやり方を解説する記事ではなくチューニングにまつわる様々な意見や疑問に私なりに答えていく......というものになります。
- チューニングの頻度
- 自分の耳のみでチューニングをするべきか
- チューナーと音叉のどちらを使うべきか
- チューナーの意外な使い方
以上の4つの疑問に答えていこうと思います。
それでは、早速いってみましょう!
- 【チューニングはこまめに!】
- 【チューニングは道具を使ってOK!】
- 【チューナーを使って全然OKだが使用するチューナーにはこだわろう!】
- 【チョーキングの練習や待機時のノイズ対策にチューナーを使ってみよう!】
- 【チューナーを使うときでも”耳”の存在を忘れずに!(まとめ)】
- 【リンク】
【チューニングはこまめに!】
まずは、チューニングの頻度です。
見出し通りですが、こまめにやりましょう。
具体的な頻度としては、最低でもギターに触る前に毎回おこないましょう。
1日に2回ギターに触るのであれば2回ともチューニングをしてから、という感じです。(練習中に休憩を挟む場合も再開前に必ずやりましょう!)
ギターのチューニングは、ギターがある空間の温度や湿度などに大きく影響されます。
前の日にチューニングをしたはずなのに次の日にはズレている......といった現象は、チューニングをした際の温度や湿度などのコンディション(前日)と次に触る際のコンディション(今日)に「差」があるから起こるのです。
逆にたくさんおこなう分には問題ありませんが、あまりにもすぐズレる場合はギター自体のセットアップなどに起因する可能性があります。
ちなみに、私のレッスンでは”開始前に必ずチューニング”を徹底しています。
(「家を出る前にやってきた」などの言い分も受け付けていません!笑)
”チューニングをしない=テストの答案用紙に名前を書かない”と私は捉えていますので、演奏が技術的に上手くてもチューニングがぐちゃぐちゃな時点で台無しです。
また、答案に名前を書いたとしても雑に書いた字では読めずに誰の答案かわからなくなるケースがあるのと同じように、「丁寧にチューニングをする」ことが重要です。
【チューニングは道具を使ってOK!】
次は、耳でチューニングをすべきか否かという問題です。
これは、道具(チューナーなど)を使うのは全然アリだと思います!
初心者のうちは、「練習時間の確保」がとにかく大切です。
ツールを使って素早くチューニングをすることで、練習時間が確保しやすくなります。
耳のみでのチューニングには、最初は時間が掛かり過ぎてしまいます。
例えば、30分の練習時間のうちチューニングに20分も使ってしまうというような状態は練習効率が悪いです。
ですので、道具を使ってササっとやるのが良いでしょう。
もちろん耳を鍛えることは非常に大事なので、耳のみを使ってチューニングをする場合はそれを「耳のトレーニング」と思って”ひとつの練習”として取り組んでみてください!
【チューナーを使って全然OKだが使用するチューナーにはこだわろう!】
前項にて道具を用いてチューニングをしても問題ないと書きましたが、ここで”チューニングをする道具は「チューナー」と「音叉」のどちらでおこなうのが良いか”という問題が発生します。
私の見解では、これは「チューナー」を使うべきです。(特に初心者の方は)
理由としては、前項の説明と同じで時間確保が目的です。
音叉でのチューニングは、いわば「耳でチューニングをする」ことと同義ですので慣れないと時間が掛かります。
前項と合わせての私の結論としましては、”チューニングにはチューナーを使い練習時間の確保に努める”ということになります。
音叉でのチューニングに関しては、これもまた「イヤートレーニング」の一環として練習に組み込むのが良いと思います!
しかし、ここで注意してほしいのが「”しっかりとした”チューナーを使う」ということです。
- スマホのアプリ
- 入門用セットの付属品
この辺りは使用せず、別で購入しましょう。
アプリについては、”現段階では”精度がイマイチなものもありますので今はなるべく避けておきましょう。(将来的には使えるようになると思います)
入門セットの付属品に関しては、型落ちしていたりやはり精度に問題があるものもありますので個人的には論外......ですかね(笑)
※入門用セットについては別記事を執筆予定です。
新たにチューナーの購入を考えている場合は、
- クリップタイプ
- ペダルタイプ(有線接続可能なギター)
今ならこの辺りだと思います。
ちなみに、私は「KORG(コルグ)」のチューナーをクリップタイプとペダルタイプの両方で採用していますね。
チューナーを取り扱うメーカーとしては王道ですし、精度も申し分なくて個人的にデザインも好きなのでお世話になっています!
KORG ギター/ベース用 クリップチューナー Sledgehammer Pro SH-PRO 3Dビジュアル表示 ±0.1セントの高精度 ストロボチューニング 軽量 コンパクト
KORG ギター/ベース用 ペダルチューナー Pitchblack Advance ±0.1セントの高精度 カラー表示 ストロボチューニング トゥルーバイパス DCアウト搭載
【チョーキングの練習や待機時のノイズ対策にチューナーを使ってみよう!】
実はチューナーには、チューニングをする以外にも使い道があるんです。
それが、「チョーキング練習」と「ノイズ対策」です。
ーチョーキング練習ー
チョーキングした弦のピッチの高低をチューナーを使って確認する、というものです。
正確なピッチでチョーキングできるようにしておくと、演奏クオリティが格段に上がります。
ーノイズ対策(ペダルタイプ限定)ー
エレキギターなどで音を出したくない際に直列で繋いだペダルタイプのチューナーをONにすると、音の信号をカットできます。(※機種の仕様による)
ギターを弾かずに待機させたい場面などで効果を発揮するかも!?
ノイズもカットできます。
他にも意外な使用法があるかもしれませんので、探してみるのも一興ですね!笑
【チューナーを使うときでも”耳”の存在を忘れずに!(まとめ)】
いかがだったでしょうか?
今回は、チューニングをテーマに書かせていただきました。
皆さんの疑問が少しでも晴れてくれれば嬉しいですね!
記事の内容につきましてはあくまで私見ですので、参考にできそうな部分を掻い摘んでいただくと良いと思います。
最後に、”チューナーでチューニングする際に意識してほしいこと”を綴ってこの記事を終了とします。
それは、「チューナーでチューニングする際も耳で音をよく聴く」ということです。
私はチューナーを使用する際、必ず耳でその音をしっかりと聴きながらチューニングをしています。
無意識的ではありますが、これは(多分)ギターを始めた当初から続けています。
実は、日常的に耳をよく使いながらチューニングをしていると耳が段々と各弦の音の高さを覚えてきます。
恐らく「音叉などでチューニングすべき!」と考えている方(否定するわけではありません)は、”耳を鍛える”ためにはそうした方が良いと感じているからこそ耳に頼ったチューニング法を採用しているのだと思います。
しかし、チューナーであっても使い方次第では”耳を鍛えながら素早くチューニングをする”ということも可能なのです。
これが、私がチューナーを推す理由であり、今回はこのことを特に伝えたくて記事を書かせていただきました。
もちろん、回数を重ねないとなかなか効果が実感できない部分ではあります。
ですから特に最初のうちはチューニングの回数を増やして、まずチューニングという作業に慣れてください。
チューニングを面倒に感じている方はそもそも作業の試行回数が少なく、1回のチューニングに多くの時間を奪われている「慣れていない方」が多い傾向にあると私は考えています。
慣れてしまえば言うほど手間が掛かるものではないと思いますので、とにかく早めに慣れてしまいましょう!(余談ですが、これは弦交換にも言えます)
マスターすれば演奏中にズレに気付くことも可能(というよりズレが気になる)となりますよ!
正しいチューニングとチューニング法を実践して、耳を鍛えつつ迅速にチューニングをおこなうことができると最高です。
皆さんも楽しいギターライフを送るために、今より少しだけチューニングに気を遣ってみましょう♪
【リンク】
【ギター】座って弾くときもストラップを使おう【適切な長さも解説】
皆さん、こんにちは!
ギタリストのイツキです。
今回もフォームについての話題です。
皆さんは「座っていたときは弾けたフレーズが立ってみると何だか上手くいかない」なんて経験ありませんか?
かく言う私も、以前はこの問題に悩まされていました。
ですが、座って練習するときでもストラップを使うようにしたら問題は解消され、今では立って弾くのが大変に感じることはなくなりました。
この記事では、何故立って弾くと違和感を感じるのかという疑問や普段の練習からストラップを使うべき理由とその方法、演奏に適したストラップの長さなどについて解説していきます!
ギターを立った状態で弾いてみた時に違和感を覚える方は座って練習をする時の姿勢に問題がある事が多いです。
— 唯月(イツキ)/ Multi Guitarist (@ItsukiStmy) January 26, 2020
・左右の肩のバランス
・背中の角度
・足の配置 etc.
これらの問題はストラップを常に使用するようにしておいてすぐ確認です。
座った状態での練習中にストラップが肩から落ちてきたらNG!
これは先日、私がツイートした内容です。
このツイートについての解説が今回の内容の中心となります。
- 【ストラップの重要性】
- 【”フォームの差”をなくすために適切な長さのストラップを使おう】
- 【練習時に気を付けたいポイント(肩から落ちないように注意)】
- 【座って練習をしないという選択肢も......】
- 【筆者が現在使用しているストラップはフェンダー製】
- 【リンク】
【ストラップの重要性】
まず、ストラップというのは「ギターを立って弾く際にギターのポジションを確保してくれる帯、または紐状のアクセサリー」のことです。
立っているとき、演奏中はギターを支えることが難しいのでとても重要なものと言えます。
逆に言えば、立っていないときなら絶対に必要なものというわけではありません。
座っている場合なら足にギターが乗る状態を作れるので、ストラップでギターを支えなくてもある程度の安定性を生み出せるからです。
では何故ストラップを座って練習する際も使用すべきかというと、それは「立って弾いている状態を再現するため」なのです。
次項では、
- 再現とはどういうことか
- 再現するときに気を付けること(適切なストラップの長さ)
について説明していきます!
【”フォームの差”をなくすために適切な長さのストラップを使おう】
ここでの「立って弾いている状態を再現」というのは、つまり
”立っている時と座っているときのフォームの差をなくす”
このことを指しています。
立っているときは難しいけど座っているときなら弾けるフレーズというのは、
”「座っているときのフォーム」であれば弾ける”
このような状態になってしまっています。
であれば、座っているときのフォームを立っているときと同じようなフォームにして練習してしまえば問題が解消されますよね!
立っているときはストラップを使っているので、それなら同じように座っているときもストラップを使おう......という至ってシンプルな考え方です。
ここまで読むと「ただストラップを使えばOK!」という風に捉えられてしまうかもしれませんが、実は
ストラップの”長さ”
これが極めて重要なのです!
長さについては、座った状態で背中を起こしてストラップが”たわまない”くらいに調節しましょう。
立っている状態でストラップがたわむことなんてありませんので、同じ状況を再現します。
「座っているときでもストラップでギターを支える感覚」を意識することがとても大切です。
【練習時に気を付けたいポイント(肩から落ちないように注意)】
ストラップを使う意義と適切な長さが分かったので、ここからは具体的な練習時の注意点です。
ちなみに、練習するフレーズなどはいつも通りで構いません。
ーストラップを使ってフォームチェックするポイントー
- 肩(左右の高さに差異はないか)
- 背中(丸まっていないか)
- 足(足を組むなど、立っているときにできないことはしていないか)
まずは「肩」。
特にネック側の肩が下がりやすいので注意が必要です。
その場合は、ストラップが肩から落ちてきます。
次に「背中」。
指板を覗き込もうとすると丸まりやすくなります。
これもストラップが落ちてくるので分かります。
あとは、背もたれなどに寄りかかるのもアウトですね。
最後に「足」。
これは足を組んで練習している人、要注意です。
足組みをするとギターの位置が変わってしまうので、ストラップの長さを調節した意味も薄まってしまいます。
なんとこれもストラップが落ちてくる原因になります。
3点に共通しているのが、”姿勢に問題があるとストラップが肩から落ちてきてしまう”ということです。
立っている状態であればギターを落下させてしまうことになるので、「ギターを落として傷モノにしない......!」くらいの緊張感はあっていいかもしれません(笑)
この練習は、鏡を使っておこなうとより効果的です!
過去記事にて鏡を使った練習法の解説をしていますので、そちらも併せてご覧ください。
過去記事はコチラ
↓↓↓
【座って練習をしないという選択肢も......】
立っているときにどうしてもストラップを長くしてギターを構えたい方もいると思います。
確かにアレ、かっこいいですよね!
結局のところ、ストラップの長さは個人の自由です。
今回は”座っている状態でも立っているときのフォームを意識する”ための方法論ですので、そこに個人の好みというものは含まれていません。
もし私がストラップを長くしたい方へアドバイスをするならば、
「座って練習するのをやめよう!」ですかね(笑)
ギターは座って練習するものなんていう常識(?)は気にせず常に立って練習していれば、フォーム差に悩むこともありません。
自分の理想を追い求めるなら、必要のない常識は壊してしまいましょう。
【筆者が現在使用しているストラップはフェンダー製】
いかがだったでしょうか?
今回は特に、人前で演奏する機会がある方にとっては役立つ情報になっていたんじゃないかなと思っています。
”座っているときでも立っている状態を意識して練習する”
これが重要なのでお忘れなきよう!
ぜひ、この記事を読んだらすぐにでも実践してみてください♪
ちなみに、私がいつも使っているストラップはFenderのモノグラムストラップです。
- 取扱店舗が多い
- カラーバリエーションも豊富
- 大きな模様が等間隔であしらってあるので長さ調節の目印にしやすい
使っている主な理由はこんな感じです。
私はFender系のギター(ストラトキャスター、テレキャスターなど)を使うことが多いので、デザインが楽器ともよくマッチしてくれて重宝しています。
私が使っているのは初代のものなのですが、現在は2代目が販売されているようです(見た目の差はほとんどない)。
皆さんも自分好みのストラップを見つけて、それを練習でもステージでも活用してあげてくださいね!!
Fender ストラップ Fender® 2" Monogrammed Strap, Red/White/Blue
【リンク】
【ギター初心者】鏡でフォームチェックしよう【練習法】
皆さん、こんにちは!
ギタリスト・コンポーザー・ギター講師の唯月です。
今回のテーマは「フォームチェック」です。
ギターを練習しているとき、ついつい指板を覗き込んだりしていませんか?
でもこれ、指板は見えても体の姿勢が悪くなってしまうのであまりオススメできる練習法ではありません。
そんな問題も「鏡」を使えば解決できます!!
ということで、早速いきましょう!
【指板を覗き込むのはデメリットが多い】
まず、指板(フィンガーボード)を覗き込むように練習していると以下のデメリットが発生します。
- 常に下(指板)方向を見ていないと弾けなくなる
- ギターを弾いている姿勢が悪くなる
- 単純に疲労が溜まりやすくなる
ひとつ目の「下を向かないと弾けない」というのは、特にライブなんかをやる方には大打撃です。
前を向けない=お客さんの方を見れない、ということになってしまいます。
さらにバンドのギターヴォーカルや弾き語りのパフォーマンスをする人にとっては、「マイクの方を向けないので声がお客さんに届きづらくなる」というのが致命的です......。
ふたつ目の「姿勢が悪くなる」ですが、個人的にはこれが一番大きな問題点に感じます。
ギターという楽器は、”体そのものの姿勢や使い方”がよくも悪くも演奏に影響を及ぼします。
そもそも、ギターを構えたときにネックは体と平行にはならず斜め前を向くのが基本の状態ですので、「指板が見づらい」というのはある意味仕様上の問題であると言えます。
無理に覗き込もうとすれば姿勢が崩れるのは当然で、これが本来であれば弾けるフレーズを難しくしてしまう原因となる場合もあります。
最後の「単純に疲れてしまう」というのも、無理な姿勢で弾き続けることによって起こる可能性が高まります。
【鏡を使えば覗き込むデメリットを全て解消できる】
前項にて解説したデメリットを失くしてくれるのが「鏡」を使った練習法です。
やり方も簡単で、”鏡の前で練習をする”たったこれだけです(笑)
このように、鏡に写るフォームをチェックする方法を取り入れれば
- 前(鏡の方向)を向いて弾ける
- 基本の姿勢を維持できる
- 無理な体勢からの疲労がなくなる
こんな感じで今までのデメリットが解消されるのが鏡を見る練習のメリットとなります。
さらに「自分を客観視できる」という追加効果付き(笑)なので、自身の演奏ミス等にも気付きやすくなります!
最初は慣れない練習に戸惑うかもしれませんが、慣れてしまえば鏡は練習の必須アイテムになるでしょう(私も練習に鏡は欠かせません!)。
【姿見を使うのが理想だけど手鏡サイズのものでもOK】
見出しの通り、全身を写すことのできる姿見のような大きな鏡が練習には最適です。
これがあれば、左右の手のフォームだけでなく体の姿勢なんかも確認できます。
大きい鏡が用意できなければ、手鏡サイズでも大丈夫です(ただし、机等に設置できることが条件)。
この場合は、フォームチェックをしたい手の前に鏡を置いてやるといいと思います。
そしてこれは裏ワザですが......自身が写れば問題ないのでPCやテレビの画面、窓ガラスでもこの練習は可能です!
視認性が悪いという難点はありますが、鏡が用意できないときはこの方法を試してみるのもオススメです。
(※窓ガラスを使用する際は戸締りしてからにしましょう笑)
【まとめと鏡の意外(?)な使い方】
ここまでの内容をまとめると、
- 指板を覗き込むフォームはデメリットが多い
- 鏡を使えばそのデメリットは解消される
- 姿見を使うのが理想的だが他のもので代用してもOK
こんな感じです。
皆さんも、練習のお供に鏡をおひとついかがでしょうか?
最後に、意外かもしれないこの記事にて説明した鏡の使い方の発展形(?)について綴っていこうと思います。
その使用法とはズバリ、「ライブパフォーマンスの練習をする」です!!
鏡の前でかっこいいポージングや立ち姿を研究するアレですね(笑)
ステージでのパフォーマンスはライブを盛り上げる重要なタスクを担っているので、これもある意味大切な練習と言えます。
「すでにやっている!」って人も多いかもしれませんが、興味のある方は挑戦してみてはどうでしょう??
(ちなみに、私も以前はよくポージングとかやっていました!)
ーリンクー
ギター演奏に役立つ情報やアドリブの演奏動画、個人レッスン等の各種お仕事についてのお問い合わせはコチラ
ギター中級者以上の方や作曲がしてみたい方向けの音楽理論を主なテーマとして取り扱う記事はコチラ
演奏動画やミックス等についての解説動画はコチラ
【ギター】コードの覚え方のコツは”関連付け”【初心者】
皆さん、こんにちは!
ギタリスト・コンポーザー・ギター講師のイツキです。
今回のテーマは、「ギター初心者へ贈るコードの覚え方のコツ」です。
教則本なんかのコード一覧を初めて見たとき、
「えっ?こんなに覚えるの!?」
って思いませんでしたか?(私は思いました笑)
確かにコードの押さえ方ってたくさんありますよね。
でも、覚え方を工夫すれば真面目にひとつずつ覚えていく必要がなくなるんです。
この記事ではそのコードの覚え方のコツ、”関連付け”について解説していきます!
【関連付け=今までに覚えたコードの形を引用すること】
早速やっていきましょう!
ー例ー
Em(イーマイナー)というコードを覚えているとします。
そして、練習したい曲にAm(エーマイナー)とC(シー)というコードが出てくるので覚えなければならない状況......というのを想定してみてください。
まずはAmを覚えるのですが、コードダイヤグラム(コードの押さえ方が分かる表)でEmとAmを見比べてみると、
中指と薬指が”同じ位置関係で並んでいる”
ということが分かると思います。
つまりAmとは、
Emの中指と薬指をそのままひとつ下の弦へ移して人差し指(と親指)をプラスする
という形になります。
これが、「AmをEmと”関連付け”して覚える」ということです。
こうすることによって、
Am=人差し指:2弦1フレット・中指:4弦2フレット・薬指:3弦2フレット(親指:6弦に触れる)
というように指を一本ずつ覚える必要がなくなります。
これで覚える手間が少し省けましたよね!
”関連付け”とは、「知っているコードフォームから共通している押さえ方を引用してくる」ということなのです。
【漢字を覚える感覚に近い!?】
先程の例ではCというコードも覚えなければならないのですが、同じように関連付けを使えば問題ナシ!
今度は、覚えたてのAmをCと関連付けします。
2つのコードの押さえ方を比べると、
人差し指と中指が”同じ位置を押さえている”
ということに気付きましたか?(親指も同じ位置です)
つまりCとは、
Amの薬指だけを移動させる
という形になるわけです。
このように、Em→Am→C......とコードを関連付けて覚えていくのが初心者の方にはオススメです。
そして......コレ、実は”漢字を覚えるやり方”に近いんですよね。
漢字って最終的には偏(へん)と旁(つくり)に分けて覚えていくと思うんですけど、例えば「地」と「池」の覚え方って
- 也+土偏=地
- 也+三水=池
とか、または
- 池の偏が土偏になると「地」
- 地の偏が三水になると「池」
こんな要領で記憶しているはずです。
どちらの覚え方も、
共通している「也」の隣が何になるか
という考え方になっていて、コードに置き換えると......
AmとCの人差し指と中指が旁で薬指が偏
みたいな感じになります。
コードが何だかとても身近なものに思えてきて肩の力がスッと抜ける気がするので、漢字が好きな方にとってはいい考え方なのかもしれません。
(苦手な方はゴメンナサイ!この部分の記述は忘れましょう笑)
【関連付けのパターンは①位置関係が同じ②位置が同じ、の2種類】
さて、今回は”コードを関連付けで覚える”という内容でした。
まとめていくと、関連付けとは「知っているコードの形から共通している部分を引用してくる」ことを指していて、
- 同じ位置関係にある指
- 同じ位置を押さえている指
これらが引用可能な指の配置のパターンとなります。
ちなみに、この考え方ができるとコードの形を素早く思い出すこともより簡単になります。
コードを何となく覚えている人はひとつの引き出しに全てのコードを突っ込んでいる状態なので目的のコードを見つけるのに時間が掛かりますし、ひとつひとつ完全に分けて覚えている人はひとつの引き出しにつき1コードしか入っていないので目的のコードが入っている引き出しを見つけるのが大変だったりします。
しかし、関連付けを使って覚えていくとひとつの引き出しに関連するコードがまとまって入る状態になるので、引き出しの数を適度に抑えられますし中が散らかることもなくなります。
この記事にて例に挙げたコードはあくまで一例なので、他にも関連付けできるものはたくさんあります。
ぜひ、コードダイヤグラム片手に実践してみてください!!
(本当に片手に持っちゃダメですよ!笑)
ーリンクー
【ギターのお悩み】イツキイズム、始動!【万事解決】
皆さん、初めまして!
ギタリストの「唯月(イツキ)」です。
初投稿となる本記事では、
- 自己紹介
- Blogの内容
の2点について綴っていきます。
では、早速いってみましょう!
【自己紹介】
唯月(Itsuki)
高校入学後、初めてのエレキギターを手にした事でそのギターライフの幕が上がる。
ギターを始めてすぐに加入したバンドにて3年間活動したのち、音楽学校へ進学。
高校時代は同学年のギター人口が少ない事もあり自身より上手いギタープレイヤーがおらず調子に乗っていたが、音楽学校へ進学して見事に撃沈。
しかしそこから何とか這い上がる事に成功し、入学時は実技の授業でクラス内ビリだったものの翌年には学内のコンテストにて個人優秀賞を受賞。
音楽学校卒業後はライブサポート等を生業としながらギターレッスンも開始し、現在までに100名を超える受講生を指導。
ギター演奏や講師業に加え、作詞・作曲・アレンジ・ミックス・機材レビュー等......様々なフィールドにて活動するマルチギタリストである。
最近では、BlogやTwitter・YouTubeを活用した情報発信もおこなっている。
......と、こんな感じです。
プロフィールページにも記載がありますので興味がある方はご覧ください!
【Blogの内容】
ギターや音楽に関する悩み・疑問点を唯月のこれまでの経験を生かして解決していく事がこの「イツキイズム」のテーマとなります。
基本的には、普段ギタリストやギター講師として活動する中で得た有益な情報(ギターの練習法等)を公開していきます。
- ギターをこれから始めたい
- ギターって何から練習すればいいか分からない
- どうしてもできないコードやテクニックがあって困っている
こんな方への参考となるような記事が中心になります。
他には、「機材について」等の演奏面以外の記事も執筆予定です。
また、お寄せいただいたコメント等から記事のテーマを選定する事もありますので”ギターのお悩み”については随時受け付けようと思います!
※音楽理論を題材として取り扱う記事や中級者以上の方向けの内容に関しましては「I's セオリー(note)」にて更新していきますので、そちらもチェックの程よろしくお願いします。
【”スキルの向上”が楽しくギターを弾くコツ!】
今回の記事はここまでとなります。
音楽学校時代のクラス内ビリからコンテストでの受賞までの道のりや100名以上の方のレッスンをしてきた経験を糧にして、皆さんと有益な情報を共有していきたいと考えています。
「楽しいギターライフ」には”演奏スキル向上”がある程度必要になってくると思いますので、イツキイズムを読んでいただいてギターが弾ける幸せをぜひ体感してみてください!
Ibanez Tubescreamer Overdrive Pro TS808
ーリンクー
YouTubeチャンネルでは、演奏動画やミックス等についてのコンテンツを展開中です。
Twitterでは、ギタリストが得する情報やアドリブ演奏動画を掲載しています。
個人レッスンやお仕事のお問い合わせも受け付けています。